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屋上・ベランダに最適なウレタン防水、 膨れや劣化の補修もお任せください
近年大事な住まいを守る防水工事としてFRP防水が有名になったように感じます。軽い・工期が短い・高耐久といったメリットだらけのFRP防水ですが最も採用されている防水工事なのかというと実は違います。日本で最も採用されている防水はウレタン防水工事なのです。
「塗料だから安い?」「簡単だから誰でも出来る?」そんなイメージを持つ方は多くいらっしゃいますが、しっかりとした根拠を持ってウレタン防水工事をおススメしているのです。今回は皆さんが持つウレタン防水のイメージを覆す特徴と施工方法にも触れながらご紹介したいと思います。
昔はベランダ・バルコニーに施工されるだけの防水でしたが、近年狭小住宅・コンパクトハウスの普及に伴い屋上(陸屋根)を活用されているお住まいが増加傾向にあります。屋上(陸屋根)で雨漏りを起こしてしまったらその下階はもちろんのこと、被害は大きくなるばかりです。今一度防水の役割と重要性を把握し、大切なお住まいを守っていきましょうね。
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ウレタン塗膜防水とは?
ウレタン防水とは名前の通りウレタンと呼ばれる樹脂を液体状にして塗り、防水層を形成する工法です。そもそもウレタンは「柔らかい・弾力がある・摩耗性に優れている」素材としてスポンジや車のタイヤ、接着剤などにも活用されている生活の中でも身近な存在なのです。
このウレタンを防水層として利用し始めたのは今から50年も前、1966年ですが、それからも改良を重ね続け高い防水機能を誇る工法になっているのです。歴史としてはアスファルト防水やシート防水の方が古くからあるのですが、今も残る一般住宅の築年数から考えるとウレタン防水のほうが知っている、馴染みがあるといった印象ではないでしょうか?
外壁塗装で使用されるウレタンの印象だけですと耐久性が心配なイメージがありますが、複合防水(改質アスファルト防水とウレタン防水の併用)などの研究がなされ、1995年頃からは高い防水性が求められる屋上駐車場や、順応性が求められる地下でも採用される優秀な防水工法なのです。
では簡単にウレタン防水の特徴・メリットをご紹介します。
塗料を塗るウレタン防水は仕上がりに継ぎ目がありません。そのため、シートが剥がれるかも、施工不良等による隙間から雨漏りを起こすかも…といった心配もありません。
ウレタン防水は塗料を3㎜ほどになるまで塗り重ねる工法です。そのためアスファルト防水等と比較すると非常に軽く、重量による負担をお住まいにかけることがありません。
ウレタン防水は塗料を職人が手作業で塗っていきます。ケーキに生クリームを塗るのと同様柔らかいものを均一に仕上げるのには熟練の技術が必要なのです。もし平滑に仕上げられなかった場合、雨水が排水溝に流れない・水たまりができる、薄く塗った箇所からの雨漏りを起こしてしまうため、塗料を塗る=簡単ではないということを理解しておきましょう。
ウレタン樹脂は施工後の乾燥が遅いため行程にも余裕を持たせる必要があります。もし雨が降ってしまえば数日施工できないといったケースも少なくありません。その分FRP防水は乾燥が早く、バルコニーやベランダの場合1日で施工できることもあります。
メリットだらけのウレタン防水にももちろん上記のデメリット・注意点がありますが、適切な防水工事を行ってくれる業者に依頼さえすれば大きな問題はありません。
用途・目的・施工個所を選ばないウレタン防水ですが、施工方法については2種類あり劣化状態によって防水方法をお勧めしております。そこで簡単に密着工法と通気緩衝工法の違いをご紹介します。
密着工法
ウレタン樹脂を下地に直接塗る工法です。新築や劣化の程度が軽い場合に使用します。
メッシュシートや補強布を併用しても比較的早く施工できるため工期も短く費用も安価に行えます。しかし下地に密着している分、下地の影響を大きく受け防水層にひび割れが生じる可能性もあります。
通気緩衝工法
絶縁工法ともいわれる通気緩衝工法は下地と密着させない防水方法で、その分下地の影響も受けにくいため水分が残っている下地にも施工することが可能です。
特徴的なのは下地に通気緩衝シートと呼ばれる無数の穴が空いたシートを貼り密着を防ぐこと、そして通気緩衝シート部分に溜まる水蒸気を脱気盤・脱気筒から排出することで防水層の膨れを防ぐことです。
経年劣化によって傷んだり雨漏りを起こしている下地は数日経過しても水分を含んでいます。この状態に密着工法を行うと水蒸気が逃げ場をなくし防水層を破ることがあるため、通気緩衝工法を行う必要があります。下地と防水層が密着していない分、歩行頻度が少ない箇所に適しています。
通気緩衝工法とは | 下地と密着させない防水方法 |
劣化状態 | 雨漏りを起こしている、築年数が経過している場合 |
ウレタン防水の耐用年数はおよそ12~13年程度です。この間にただし防水層が置かれている環境によっても左右しますので、劣化が見られるようであれば必要に応じた補修を行うようにしていきましょう。
1.表面のひび割れ
築5~7年、施工してから数年後にひび割れが生じてしまった、このような経験をしたことがある方は多いと思います。実はこのひび割れは施工不良ではなくトップコートと呼ばれる保護材のひび割れなのです。
トップコート自体に防水性能はありませんので雨漏り等の心配はありませんが、太陽光や雨水にさらされると劣化してしまうウレタン防水層が露出してしまうためトップコートの再塗装が必要です。
2.塗膜の浮き・膨れ
この場合はまず防水層に問題がないか、サッシ脇や外壁に異常がないかを確認し雨漏りを補修する必要があります。浮いてしまった防水層は歩行や経年によって破れてしまう恐れもありますので、浮いた部分を剥がし補修、もしくは全体改修を行わなくてはなりません。
3.防水層の亀裂
4.雨漏り
防水層が傷むことによって雨漏りを起こしてしまった場合はお住まいの寿命を縮める恐れがあります。
防水層に異常が見つからないという場合は、その真下の軒天や室内に雨水が入り込んでいる可能性もありますので、必ず点検を行いましょう。雨漏りが軽微であっても通気緩衝工法で水蒸気を逃がすような措置をとりましょう。
防水工法の46%を占めていると言われているウレタン防水ですが、それに匹敵するほど人気が高いのが冒頭でご紹介したFRP防水です。どちらも継ぎ目がなく施工箇所の限定もないため「ウレタン防水とFRP防水のどちらが施工されているのかわからない」というご相談をいただくことも非常に多いです。しかし特徴さえ知っていれば見極めることは可能ですので、補修・メンテナンスでお困りの方はぜひ一度試してみてください。
1.防水層を触る
ウレタン防水は柔らかく弾力がある防水層です。そのため防水層を押すと少し柔らかみを感じます。また爪等でひっかくと跡が残ったりと柔軟性を感じます(防水層を破ってしまうと雨漏りが置きますので適度な力でお願いします)。 対してFRP防水は繊維強化プラスチックの略称で強度・耐水性・成形性に優れています。押しても固く無機質な印象を受け、当然爪跡も残りません。
2.防水層を見る
またウレタン防水で施工できるからと言って陸屋根や大きなバルコニー等にFRP防水を施工することはできません。硬膜なFRP防水は動きの大きな箇所への施工を行うとひび割れを起こす可能性があるためです。このように防水工事の改修時には向き・不向きの相性がありますので、必ず既存防水層の種類を特定し、正しい補修工事を行えるように心がけましょう。
もし見分け方に不安がある方、ウレタン防水工事の施工方法について知りたいという方は街の外壁塗装やさんの無料点検をご利用ください。
お住まい無料点検ではベランダ・バルコニー、陸屋根の点検だけでなく、屋根や外壁の状態点検も行っています。ベランダ等で雨漏りを起こしている場合、防水下地はもちろんのこと接触している外壁等に塗膜の膨れや腐食を起こしていることが考えられます。そのような状態ですと塗装では改善しませんので、まずは防水層からの雨漏りを補修してからしっかり住まい全体をメンテナンスしていきましょう。
- ウレタン防水は50年以上前から親しまれている、塗膜防水(メンブレン)工法です。
- 継ぎ目がなく凹凸にも施工できるウレタン防水は場所を選ばず施工することができます。コストパフォーマンスにも優れています。
- 均一に仕上げることが難しいウレタン防水だからこそ信頼できる、確実な技術を持った業者に工事を依頼するようにしましょう。
- 施工箇所の劣化状態に合わせて密着工法・通気緩衝工法を使い分け、防水層に不具合が生じないように正しく補修しましょう。
- およそ5年ごとのトップコート再塗装はウレタン防水の寿命維持に大きく影響します。浮きや剥がれ、亀裂が入った場合には早々にメンテナンスをし雨漏りを防ぎましょう。
- 継ぎ目がないウレタン防水とFRP防水は触って見て見分けることが可能です。誤った施工方法を行うことで膨れを起こす可能性もあるため、十分に注意しましょう。
- 防水工事に迷ったらこれ!と言われるほど万能なウレタン防水工事は正しく施工・メンテナンスをすることで大切なお住まいを守ることに繋がります。